精神障害

過去の話

時を超えて示してくれたこと

20歳23話 夜8時頃、彼女が車の助手席で握った手を太ももに置いたままじっとうつむいている、それに気づいたのは僕が彼女の家の前で少し話をしてから見送ろうかととりとめのない会話を彼女に投げかけた時だった、彼女からの返事はなかったがとっさにそれ...
過去の話

宅録

20歳22話 10月を過ぎた辺りだろうか、バイトがない平日夜に幼馴染達と僕の家で集まることが多くなった。集まるのは僕を入れて三人、メンバーはなんぞうとジィー君(小学二年生の時に同じクラスになってからの友達)でこの三人は仲がいい事と家が近いと...
最近の事

頭がぐつぐつ

貯金箱と足るを知る 専門学校退学後のフリーター時代、週末3連勤のバイトを終えるとよっぽどの事がない限り僕は彼女の家に寄って遅めの晩飯を食べていた、そして食事中に必ずすることがあってそれは3日分のバイト代(即日現金払い)を彼女の家にある筒型の...
過去の話

秋風蕭条

20歳21話秋は僕が一番好きな季節だ、過ごしやすい陽気、この匂い…秋が来て友達なんかと街へ繰り出すと決まって鼻で大きな深呼吸をして『いい匂いやな~』と満足げにいつも言っていた。一年の終わりに差し掛かり次の年まであともう少し…一年を振り返るの...
過去の話

昼夜逆転

20歳20話 学校の追試、補修授業を横目に自分の自堕落な生活がのそのそと這うように歩み始めている、週末のバイトはいつも深夜二時に終わりそこから後片付け(レジの締め、掃除、セコムセキュリティーのセット等など)その後店前で同僚とタバコを吸いなが...
過去の話

タバコ合法化

20歳19話バイトを始めてもうすぐ3ヵ月が経とうとしている、仕事も大体覚えてきて緊張感もだいぶなくなってきた。タバコ休憩は店長のゴーサインがあった時だけ許されたがバイトの人員が増え店長とシフトが被る日が少なくなってきて店長がいない日は鍋さん...
過去の話

自由への転落

19歳18話 8月に入った頃だろうか、僕と母親は専門学校2階の生徒指導相談室で担任の先生と向かい合わせに座り今後どういった形で学生生活を行っていくのかを三人で話し合った。前提として僕はもう学校を辞めることを伝えた。すると担任か『休学』という...
過去の話

精神病院

19歳17話 父親に勘当されかけた次の日の朝、僕は父親に申し訳ない気持ちでいた、父親は僕の将来の事を考えて怒っていたに違いないから。家から出ていけと言ったのは極端な発言だとは思うけどそのまま学校を辞めるなよって言うことだと思う。今まで生きて...
過去の話

父との初衝突

19歳16話父 追試の日が近づいているのに、僕はその試験に向けた対策などしていなかった。追試の発表(7月中頃)翌日辺りから夏休みに入り、追試は8月の中頃、その翌週から2週間の実習が始まる。この時僕は専門学校を辞めるなんて事は頭になかったし、...
過去の話

リストカットで初出勤

19歳15話バイトの接客中、半袖から見える包帯が気になる。ホントに切っちゃったんだ、僕の人生にリストカットが追加された。どこかに転がり落ちていく心、そしてセピア色に褪せていく数日がいよいよ僕が社会から離れていくことを確実な物にしている。目下...