19歳13話

 実習が終わってから浮かない日々が続いている、はっきり言ってこの先福祉の世界で働く事が嫌でたまらない、授業中も帰り道も家でも彼女と一緒にいる時も。とにかく何をしていてもどこか手がつかない頭の中がもやもやして落ち着かない。… 続きを読む 19歳13話

19歳12話

19歳12話 実習が始まり最初にした事は僕を指導してくれる介護士さんと一緒に入居者の部屋に自己紹介をしにいく事で、1部屋づつ周り「〇〇専門学校の〇〇(僕の名前)ですよろしくお願いします!!」と元気よく挨拶をしていった。そ… 続きを読む 19歳12話

19歳11話

 いつものように学校帰りよっちゃんとその他のメンバーでよっちゃんの家で晩飯を食っていた。てんちゃんが「〇〇(僕の名前)は実習先決まったの?」とうどんをすすりながら聞いてきた、「うん、決まったよ、家から1時間弱かかるとこか… 続きを読む 19歳11話

最近しんど

 先週あたりから体調がすぐれない、身体が重いというより心が深く沈み込んで肉体も一緒にどこか底に引きずりこまれるような感覚。原因は分かっている、職場で反りが合わない同僚と引き続き同じ部署での配置となったからだ、互い同士問題… 続きを読む 最近しんど

19歳10話

 新しい彼女、バイト、学校と取り敢えず世間一般で言う学生らしき僕の生活は凡庸でこれといった人生の起伏もなく当たり障りのない思想の下穏やかに流れていっていた。言い忘れていたが元彼女とは高校生の時からお付き合いをしており、互… 続きを読む 19歳10話

19歳9話

 世間が師走の慌ただしさを落ち着かせた夜の大晦日、僕は自転車に乗って隣町の人っ子一人いない商店街を爆走していた。商店街を南に抜け大通りを5分程走らせると左手に大きな自転車屋がある交差点に着いた、女の子の話によればその交差… 続きを読む 19歳9話

19歳8話

 タバコの自販機の前では周りをきょろきょろする動作が未だに止められなかった、そうお巡りさんの目があるからだ、20歳までまだ1年ある。タバコを買ってすぐ近くのミスタードーナツに彼女と入った、頼んだメニューはホットコーヒーと… 続きを読む 19歳8話