2024-10

過去の話

アラーム音よ鳴れ!!

20歳37話 バイト中そわそわして落ち着かない、僕は指定された時間に鳴る携帯のアラーム音を待っていた。あと9時間後、あと5時間後、あと1時間後…。バイトが終わりレジ締めをしている最中、「そろそろ鳴る時間なんだけど…鳴らないな…」店の片付けを...
過去の話

晴れてフリーター

20歳36話 夜気が優しい春先の21時頃、久し振りの幼馴染との集まりがあり、家から歩いて10分位の住宅街入り口でなんぞうとジィー君を待っていた。5分もするとまずなんぞうが現れ、二人でタバコを吸っているとバイト終わりのジィー君がパンパンになっ...
過去の話

ガラケーのカレンダーに『おつかれさん』

20歳35話 四月ぐらいだろうか。バイトのない平日何の用事か忘れたが家から駅へ向かう途中携帯が鳴り出ると店長からで「来週の勤務から一人でいける?」と急に言われた。僕は「一人でですか…⁉⁉」と、とてもじゃないが承服しかねる雰囲気を声のトーンで...
過去の話

満喫

20歳34話 彼女の家に夕方からいるのはいつぶりだろうか?家に行くときはいつも深夜バイト帰り、日中は基本幼馴染を優先しているから平日は彼女の家に行くことはない。というより真っ当な学生生活を送る彼女と会うと自分との身の程の差に心が辛い。正直浪...
過去の話

軍手しか知らない男

20歳33話 バイトを始めて初めての本格的な冬に突入した。この時期バイク通勤がとにかく辛い。車と違って体は晒されているのでとにかく寒い。バイクを走らせて一分もしないうちにハンドルを握る手がかじかんできて冷たいよりむしろ火傷した時のように手が...
過去の話

OFF THE MAP

20歳32話 最近バイトの出勤途中に銀行に寄ることが多くなった。何の事はない店長から硬貨の両替を頼まれたのだ。なんで僕がこんなことをしないといけないのかと少しは思ったが、バイト先は店自体が何に対してもルーズでまずシフト表が存在しないし、給料...
過去の話

新年明けません

20歳31話 12月下旬彼女に留学の事を打ち明けた。彼女は彼氏の突然の表明に若干の戸惑いを見せた直後、物寂しさを感じた様子で、彼女自身は彼氏の人生の蚊帳の外に置かれた状態に感じていたんだと今になって思う。お互いその話については深掘りせずに取...
過去の話

スピード違反

20歳30話 いつもバイト終わりにバイト仲間と一服してその後することは自分の原付バイクのガソリン残量を確かめる事だった。乗っていたバイクはリトルカブでシートの下にガソリンタンクがありガソリンメーターはタンクに付いていてシートを開けて残量を確...
過去の話

笑ってはいけないシリーズ

20歳29話 早いもので2003年が終わろうとしている。クリスマスシーズンを前に街はにわかにざわめいてきて僕自身も何故だかそわそわしてきた、毎度のことである。そんな街を僕は徘徊していた、特にしたいことはない。昼夜逆転生活もたまには飽きてきて...
過去の話

走馬灯

20歳28話 改めて専門学校生活は一瞬だったなと思う。走馬灯という言葉があるが走馬灯に丁度良い長さだと思う。でもまぁ一年半の学生生活なりに色々あった。忘れる前にこまごまと思い出しておこう…入学式から始まって、仲良くなったクラスメイトと行った...