過去の話

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笑ってはいけないシリーズ

20歳29話 早いもので2003年が終わろうとしている。クリスマスシーズンを前に街はにわかにざわめいてきて僕自身も何故だかそわそわしてきた、毎度のことである。そんな街を僕は徘徊していた、特にしたいことはない。昼夜逆転生活もたまには飽きてきて...
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走馬灯

20歳28話 改めて専門学校生活は一瞬だったなと思う。走馬灯という言葉があるが走馬灯に丁度良い長さだと思う。でもまぁ一年半の学生生活なりに色々あった。忘れる前にこまごまと思い出しておこう…入学式から始まって、仲良くなったクラスメイトと行った...
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任務完了

20歳27話 自分の机の上に留学サポートセンターから貰った資料が無造作に置かれている。僕はそれを眺めながらホッとし、何かやり遂げた後のような満足感と安心感にしばし浸っていた。何をやり遂げたかというとこの何もない人生で何かをしたことだ。人生に...
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小旅行

20歳26話 「イギリス留学に興味があるんですけど…」追い詰められた債権者が夜逃げの相談を闇業者にこっそりするように会話を始めた。向こうの電話口で女性の人がいきいきと「そうなんですね、弊社のホームページはご覧にいただけましたか?」と、僕の内...
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鍋さんと同じ道へ?

20歳25話 街の中心部から二駅位離れたJR線の駅を降りた僕は携帯電話のメールボックスをたびたび確認し待ち合わせ場所に来るかどうか分からない鍋さんがいる場所へ駅から南へ向かった。バイト中いつものように鍋さんと談笑していて思ったより話が盛り上...
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深夜番組とチキンラーメン

20歳24話2003年がもうすぐ終わろうとしている、学校退学後(厳密には二年分の学費を払ってもらっているので在学している期間は2004年まで)僕の生活は明らかに昼夜逆転をし始めて起きている時間が昼から夜に知らず知らずのうちに移って行った。夜...
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時を超えて示してくれたこと

20歳23話 夜8時頃、彼女が車の助手席で握った手を太ももに置いたままじっとうつむいている、それに気づいたのは僕が彼女の家の前で少し話をしてから見送ろうかととりとめのない会話を彼女に投げかけた時だった、彼女からの返事はなかったがとっさにそれ...
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宅録

20歳22話 10月を過ぎた辺りだろうか、バイトがない平日夜に幼馴染達と僕の家で集まることが多くなった。集まるのは僕を入れて三人、メンバーはなんぞうとジィー君(小学二年生の時に同じクラスになってからの友達)でこの三人は仲がいい事と家が近いと...
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秋風蕭条

20歳21話秋は僕が一番好きな季節だ、過ごしやすい陽気、この匂い…秋が来て友達なんかと街へ繰り出すと決まって鼻で大きな深呼吸をして『いい匂いやな~』と満足げにいつも言っていた。一年の終わりに差し掛かり次の年まであともう少し…一年を振り返るの...
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昼夜逆転

20歳20話 学校の追試、補修授業を横目に自分の自堕落な生活がのそのそと這うように歩み始めている、週末のバイトはいつも深夜二時に終わりそこから後片付け(レジの締め、掃除、セコムセキュリティーのセット等など)その後店前で同僚とタバコを吸いなが...