過去の話

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おねしょとドライブ

24歳68話 僕が心療内科に通いだした頃、なんぞうが合宿免許で車の免許を取った。それ以来よく一緒にドライブをするようになった。前までは僕が運転士役やったわけやけど今度はなんぞうが運転手役になってくれてなんぞうはいつも乗り気で運転をしていた。...
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起床

24歳67話 次の日の朝目が覚めると何というか身体が鉛の様に重たくて布団から中々起き上がれない。その症状は日に日に重たくなっていき母親に症状を伝えたところ心療内科に行ってみればとの事。毎日毎日焦燥感と絶望感で目が覚める。何とかしないと、挽回...
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昼過ぎに空に浮かんだ巨大な雲

24歳66話 明け方まで夜更かしし昼過ぎに起きてコンビニ、週刊誌とタバコを買い気が向いたらレンタルビデオ屋。夕方の衛星映画劇場のダビング、深夜までゲームをしてそこから深夜帯のバラエティー番組。なんぞうやジィー君ともすっかり会わなくなった。家...
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一体全体何があったのか

24歳65話 23歳から24歳になるまでの記憶があやふやだ。自分がこの一年どう過ごしてどう時間を辿ってきたのか分からない。それまであった出来事が半年前の事だったのか一年前の事だったのか、ニートになりたての時期に起こった事だったのかが曖昧で訳...
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ニートも板についてきた

24歳64話 週刊誌の山、枕元は灰まみれ、寝床の前にあるテレビ周りはゲームソフトとエロdvdで溢れかえっている。着る服は上下共いつも同じ種類の服、風呂に入るのは週に一回で一度週刊プレイボーイを開けそこにどれだけフケが溜まっているのか髪をゴソ...
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里帰りはパス

23歳63話 毎年正月に行っていた母親の実家へ帰省するのを初めてパスした。何でかというと親戚の目が気になるから。母親も僕の気持ちを察してか本当は一緒に帰りたいのに僕のわがままな行動を許してくれた。ニート期間中の五年間は一切帰省せずに実家で大...
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なんか怖いな…

22歳62話 なんか怖いな…何が怖いかというと背後が怖い。姉の家にネットサーフィンをしに行き乗って来た原付バイクを停めるために駐輪所に行くんやけどなんか背後に嫌な気配を感じる。行くときはいつも夜の20時前後に行くから辺りも暗くなって余計に怖...
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新社会人ニート

22歳61話 僕は玄関にある便所スリッパを履いて家を出た。うららかな春の日差しを浴びながら歩くこと五分、近所の公園に行きいつも座っているベンチに腰掛けた。公園には大きな桜の木が4樹ぐらいあってどれも桜の花が満開に咲き誇っている。時折り吹く春...
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元カノと散歩2

22歳60話 前回の散歩から一か月くらい経った頃、僕は元カノに連絡を入れた。「また会わない?」彼女の返事は少し素っ気なかったけど、前回と同じ駅で待ち合わせをした。待ち合わせ場所に来た彼女は前回とは違い元気がなさそうだった。表情や振る舞いで何...
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元カノと散歩

22歳59話 街の中心から二駅ほど西にあるJR駅で元カノと待ち合わせをし、その後落ち合った二人は挨拶もそこそこに歩き出した。元カノはすでに働いており兄弟と隣の県で暮らしているそうだ。福祉系の仕事で毎日残業があること、少し変わった会社なこと、...