精神障害

過去の話

19歳18話

自由への転落  8月に入った頃だろうか、僕と母親は専門学校2階の生徒指導相談室で担任の先生と向かい合わせに座り今後どういった形で学生生活を行っていくのかを三人で話し合った。前提として僕はもう学校を辞めることを伝えた。すると担任か『休学』とい...
過去の話

19歳17話

精神病院  父親に勘当されかけた次の日の朝、僕は父親に申し訳ない気持ちでいた、父親は僕の将来の事を考えて怒っていたに違いないから。家から出ていけと言ったのは極端な発言だとは思うけどそのまま学校を辞めるなよって言うことだと思う。今まで生きてき...
過去の話

19歳16話

父との初衝突  追試の日が近づいているのに、僕はその試験に向けた対策などしていなかった。追試の発表(7月中頃)翌日辺りから夏休みに入り、追試は8月の中頃、その翌週から2週間の実習が始まる。この時僕は専門学校を辞めるなんて事は頭になかったし、...
過去の話

19歳15話

リストカットで初出勤 バイトの接客中、半袖から見える包帯が気になる。ホントに切っちゃったんだ、僕の人生にリストカットが追加された。どこかに転がり落ちていく心、そしてセピア色に褪せていく数日がいよいよ僕が社会から離れていくことを確実な物にして...
過去の話

19歳14話

裏社会  そういえば実習先で事件が2つあったと伝えたが、ここであともう1つ話しておこうと思う、1つはすでに書いてあるとおり僕が見た胃ろうをされた入居者の事だ。それはそれで自分にとって衝撃的で悲しい体験だったがあともう1つ、ある意味衝撃体験を...
過去の話

19歳13話

絶望再び…  実習が終わってから浮かない日々が続いている、はっきり言ってこの先福祉の世界で働く事が嫌でたまらない、授業中も帰り道も家でも彼女と一緒にいる時も。とにかく何をしていてもどこか手がつかない頭の中がもやもやして落ち着かない。 将来社...
過去の話

19歳12話

心がどーんと  実習が始まり最初にした事は僕を指導してくれる介護士さんと一緒に入居者の部屋に自己紹介をしにいく事で、1部屋づつ周り「〇〇専門学校の〇〇(僕の名前)ですよろしくお願いします!!」と元気よく挨拶をしていった。その後介護士さんから...
過去の話

19歳11話

運命の施設実習  いつものように学校帰りよっちゃんとその他のメンバーでよっちゃん宅で晩飯を食っていた。てんちゃんが「〇〇(僕の名前)は実習先決まったの?」とうどんをすすりながら聞いてきた、「うん、決まったよ、家から1時間弱かかるとこかな〜は...
過去の話

19歳10話

フラッシュバック  新しい彼女、バイト、学校と取り敢えず世間一般で言う学生らしき僕の生活は凡庸でこれといった人生の起伏もなく当たり障りのない思想の下穏やかに流れていっていた。言い忘れていたが元彼女とは高校生の時からお付き合いをしており、互い...
過去の話

19歳9話

ムフフ 世間が師走の慌ただしさを落ち着かせた夜の大晦日、僕は自転車に乗って隣町の人っ子一人いない商店街を爆走していた。商店街を南に抜け大通りを5分程走らせると左手に大きな自転車屋がある交差点に着いた、女の子の話によればその交差点から東に10...