バイト

過去の話

スピード違反

20歳30話 いつもバイト終わりにバイト仲間と一服してその後することは自分の原付バイクのガソリン残量を確かめる事だった。乗っていたバイクはリトルカブでシートの下にガソリンタンクがありガソリンメーターはタンクに付いていてシートを開けて残量を確...
過去の話

笑ってはいけないシリーズ

20歳29話 早いもので2003年が終わろうとしている。クリスマスシーズンを前に街はにわかにざわめいてきて僕自身も何故だかそわそわしてきた、毎度のことである。そんな街を僕は徘徊していた、特にしたいことはない。昼夜逆転生活もたまには飽きてきて...
過去の話

走馬灯

20歳28話 改めて専門学校生活は一瞬だったなと思う。走馬灯という言葉があるが走馬灯に丁度良い長さだと思う。でもまぁ一年半の学生生活なりに色々あった。忘れる前にこまごまと思い出しておこう…入学式から始まって、仲良くなったクラスメイトと行った...
過去の話

任務完了

20歳27話 自分の机の上に留学サポートセンターから貰った資料が無造作に置かれている。僕はそれを眺めながらホッとし、何かやり遂げた後のような満足感と安心感にしばし浸っていた。何をやり遂げたかというとこの何もない人生で何かをしたことだ。人生に...
過去の話

小旅行

20歳26話 「イギリス留学に興味があるんですけど…」追い詰められた債権者が夜逃げの相談を闇業者にこっそりするように会話を始めた。向こうの電話口で女性の人がいきいきと「そうなんですね、弊社のホームページはご覧にいただけましたか?」と、僕の内...
過去の話

鍋さんと同じ道へ?

20歳25話 街の中心部から二駅位離れたJR線の駅を降りた僕は携帯電話のメールボックスをたびたび確認し待ち合わせ場所に来るかどうか分からない鍋さんがいる場所へ駅から南へ向かった。バイト中いつものように鍋さんと談笑していて思ったより話が盛り上...
過去の話

深夜番組とチキンラーメン

20歳24話2003年がもうすぐ終わろうとしている、学校退学後(厳密には二年分の学費を払ってもらっているので在学している期間は2004年まで)僕の生活は明らかに昼夜逆転をし始めて起きている時間が昼から夜に知らず知らずのうちに移って行った。夜...
過去の話

時を超えて示してくれたこと

20歳23話 夜8時頃、彼女が車の助手席で握った手を太ももに置いたままじっとうつむいている、それに気づいたのは僕が彼女の家の前で少し話をしてから見送ろうかととりとめのない会話を彼女に投げかけた時だった、彼女からの返事はなかったがとっさにそれ...
過去の話

宅録

20歳22話 10月を過ぎた辺りだろうか、バイトがない平日夜に幼馴染達と僕の家で集まることが多くなった。集まるのは僕を入れて三人、メンバーはなんぞうとジィー君(小学二年生の時に同じクラスになってからの友達)でこの三人は仲がいい事と家が近いと...
最近の事

頭がぐつぐつ

貯金箱と足るを知る 専門学校退学後のフリーター時代、週末3連勤のバイトを終えるとよっぽどの事がない限り僕は彼女の家に寄って遅めの晩飯を食べていた、そして食事中に必ずすることがあってそれは3日分のバイト代(即日現金払い)を彼女の家にある筒型の...