18歳3話

オリエンテーション開始

 自己紹介が終わった後は担任の先生から机の上にピラミッドが出来るくらいの教科書が配られ、クラスメイト達と校舎最上階へ…そこは僕が嫌いなオリエンテーション場で、先生が『no』と言えない生徒を文字通りおもちゃ扱い出来る先生と生徒??そしてクラスメイト同士が仲良くなれる変な儀式が始まった。そこで後にその子の家で毎日飯を食う事になる「よっちゃん」と仲良くなることに。オリエンテーションは再度自己紹介、福祉の世界への志望動機、簡単な連想ゲーム等々、小一時間で終わったと思う。オリエンテーション中にちょくちょく笑顔で視線を僕に向けてくれていたのが「よっちゃん」だ、昼休憩の時は恥ずかしくてタバコ休憩に行けなかったのだが、15時休憩の時にわざわざ「タバコ吸わんの?」とよっちゃんが尋ねてくれた、そろそろ吸いたいなと思っていたので笑顔で吸うよ!!と答えて二人で喫煙所へ……よっちゃんはマルボロメンソールにジッポライターで僕は大好きなキャスターに火をつけ一気に吸い込んだ、同じ喫煙所にはまだもう少し先に仲良くなる陽キャグループがワイワイと楽しそうにタバコをふかしていた。

 その日の帰り少し前に裾直しを頼んでいたセレクトショップまでパンツを取りに行った。すでに両手は大量の教科書でふさがり鉛のように重たい、頭の中は今日から始まる学校生活に実感はなく、街の様子もよそよそしく感じた。今でもこの感覚はハッキリと覚えている。思えば現実を現実として受けようとしたことはなかったし、まだ受け入れるのは先でいいと思ってた。そして春先の海風に当たりながらなんとなく思った。                                    

「続かないだろうな…」 

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